フィッシュミールとは
水揚げされた魚を大きな釜で煮熟したあとに圧縮機で脂と水を分離し、乾燥してできた魚粉です。
魚粉は動物性たんぱく質原料として、畜産、養鶏用餌への配合や養魚用飼料に利用される等多方面に扱われております。
魚粉のたんぱく質を構成するアミノ酸は、そのバランスが良好で、特に飼料に重要なリジン、メチオニン、ミスチン等に富み、またリンも多く含まれているので、植物性たんぱく質の欠陥を補う役割も果たしております。
弊社ではイワシ、マグロやサバ等の丸物原料や水産加工の工程で出る残滓から、フィッシュミールや魚油の製造を行っております。
フィッシュミールができるまで
① | 搬入された原料は一度原料タンク内に保存し、定量ホッパーにて適量の原料がクッカー、スクリュープレスに送られ、蒸煮、圧搾されます。 |
---|---|
② | 搾られた液分は三層分離機により、魚油とそれ以外の液体に分離され、前者はタンクに移送され、後者は濃縮装置で濃縮されます。 |
③ | 濃縮された液体は、スクリュープレスで絞った固形物に添加され、ドライヤ-で乾燥させます。その後、冷却と粉砕を行い、フィッシュミールが完成します。 |
製品のご紹介

- 65%イナホフィッシュミール
- イワシ、マグロやサバ等を原料とした魚粉であり、製品たんぱく質含有量が65%以上を保証しております。
- 60%イナホフィッシュミール
- マグロ、カツオやタラ等の加工残滓(不可食部)を原料とした魚粉であり、製品たんぱく質含有量が60%以上を保証しております。
- 肥料用魚粉(イナホ9)
- マグロ、カツオやタラ等の加工残滓(不可食部)を処理した魚粕であり、品質としては「60%イナホフィッシュミール」と同等です。肥料用として販売しております。

- 魚油
- マーガリンやショートニング等の原料として使われ、最近では多くの水産養殖魚の飼料に使われております。
魚油中の脂肪酸に多く含まれているエイコサペンタエン酸(EPA)、ドコサヘキサエン酸(DHA)は、血中コレステロールの増加抑制、発がん予防や老化防止の効果等が報告されており、健康食品等の原料として使用されております。
- 配合飼料
-
- 日清丸紅飼料株式会社配合飼料販売代理店
- フィード・ワン株式会社配合飼料販売代理店
- その他
-
- 岩魚等活魚/銀鮭種苗販売
- 焙煎粉砕大豆粕販売
品質管理体制
- 弊社ではお客様に安全で高品質な製品をお届けするため、品質管理を徹底し、成分分析やサルモネラ検査等の分析を行っております。また、製品分析によって得られたデータは現場作業員と共有し、安定した製造や更なる品質の向上に努めております。
公害防止対策
魚を原料とする加工につきものと言われる汚水、悪臭に対して弊社では次の通り対策を講じております。
- 汚水
- 80t/日の処理能力を兼ね備え排水処理設備を設置し、放流基準の十分の一から二分の一まで浄化し下水放流しております。
- 脱臭
- 工場より発生する臭気には二通りあり、強臭気と弱臭気に分けられます。強臭気は除湿してから炉筒煙管脱臭ボイラーにて約800℃の熱で分解脱臭します。弱臭気については、オゾン脱臭設備を設けて対応しております。